音を立てる滝に目を奪われがちですが、どうか水辺の石、周囲の木々にも目を向けてください。
目に見えぬ水の粒子、イオンが降り注ぎ、時間をかけて森や苔、生き物を育ててきたことにも気づくことでしょう。
写真は今を切り取る作業ですが、そこには積み重なった時間も映っているのですから。
2012年7月、九州北部は記録的な集中豪雨に襲われました。阿蘇市では1時間の雨量で観測史上最高の108ミリを記録。大きな爪痕を残しました。河川の氾濫が去り、回復した後も、風評被害が氾濫。そんな中、世界屈指のカルデラとして、多くの観光客が訪れてきたASOを復活させるために「今の姿を発信していこう」と起ち上ったのがTeamASOの始まりです。阿蘇に暮らし、生きる人々の元気を取り戻すために、本来の美しい姿、素顔の阿蘇を世界に伝えていくことが使命。阿蘇を愛してやまない有志をひとつのチームとして、その景観、自然・農業遺産、食の豊かさを現地発で伝えていく。現在では世界40カ国、1万2000人を超える熊本最大規模のコミュニティになっています。